立原あゆみWeb.

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Am a Boy

「Am a Boy」少年チャンピオンコミックス

<2004年>

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Am a Boy 1巻
恐竜は2時間前まで生きていた


●青春は“ノリ”だなんて言うよね。不意の悪ノリで、ナンパしたり、とんでもない場合は親父狩りなんてしちゃってさ。一言いっとくけど、親父狩りってのは強盗だぜ。そのノリってなんだろうって考えてみようよ。ノリには、必ずダチがついてるよね。ダチの存在なくては、ノリは成り立たない とも言えるね。ノリとは、気分が高揚してある勢いを持つ事だけど、それはどこが始まりか考えた事あるかな。それは多くの場合、シラケ・無関心 から始まっているんだ。シラケ・無関心のベースは、当然、無教養・怠惰なのだけれど。シラケから、ふいにノリに移るわけだから、当然、世の中の 条理に合うわけはない。心臓停止から急に心臓爆発だからね。だからって、それすべてが悪だなんて言ってないよ。社会の不条理に拳固めるのは、少年として当然の事だからね。大事なのは、条理に合わない 行為をしてるくせに、世の中の大人たちの造った価値観を大切に抱いてる事さ。金であったり、物であったり、精神面においても(特に愛)間違った条理しかない世の中を肯定さえしちまう。ノリで切れるなら、そういう物こその打破が肝心じゃないのかな。ツルまないでノッてみようぜ。365日ノリまくってみようぜ。それにはどうするべきか。次に書くね。
Am a Boy 2巻
帰りたいのは蜜蜂だけじゃない


●前回からの続きは“ツルまないでノルには?”だったね。その回答は知識欲につきるんだよ。人間の欲望は限りなくあるね。金欲だったり、性欲だったり、どれも当然の欲望さ。食欲は腹が減った時に、おきるよね。性欲だって同じさ。今、出したばっかで勃つヤツなんていないよね。少数はきりないヤツもいるけどね。ここにるのは飢餓感なんだ。●もう、わかったよね。知識欲も当然、飢餓感からはじまるんだ。 ロールプレイングゲームにはまったヤツが、次のステージにいきたくないっていったら嘘になるだろう。勉強が何故、好きにならないか考えてみようよ。一番は、教える側の問題だよね。中学3年、高校3年、大学4年、10年も 英語を勉強してしゃべれないヤツが何人いるって? これは、文部科学省の机上の教育以外のなにものでもないよね。教師にしたって、情熱を持ってるヤツは、ほんのひと握りだ。当然、学ぶ側の問題もあるよね。いくらいつでも喰えるようにって知識がボロボロ落っこちててもさ。シラケたまま踏みつぶしていいってもんじゃない。ひとつだけでも、拾ってみようよ。その疑問が、解き明かされれば、次のステージが待ってる。もう、なんもやる事が ないなんて、言ってるヒマなくなる。●もう、君の知識欲はハラペコ。