立原あゆみWeb.

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本気!サンダーナ

「本気!サンダーナ」全7巻 ヤングチャンピオンコミックス

ヤングチャンピオン 2002〜2005年。

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本気!サンダーナ 1巻

自分の空想したキャラクターたちが、こんな形で生きのび、
新しい動きをするとは、思いませんでした。作者はキャラクターたちの
想いのまま筆を進めるしかありません。本気に問いかけたい事は、今ひとつ。
“正義と戦い、どちらかを選ぶとしたら、君はどちらを選ぶのか?”
本気!サンダーナ 2巻

今!”海”という名の焼酎にはまってます。
“涙は一番小さな海だ”なんて事言った人もいましたが、地球の3分の2は海とか。
地球上最大の海に思いはせ、人の争いなどなんとちっぽけな事と、きれいな海を飲む毎日です。
本気!サンダーナ 3巻

なにゆえ、サンダーナなのか。簡単に言ってしまえば“続”という意味なのですが、
梵字で、続いて起こる事をさします。宗教的には「善を続ける事」。
わたしたちは善を続けているのか。否、はじまりの善も行なっていないのかもしれません。
本気!サンダーナ 4巻

危険の“危”。“厂(の上にク)”は崖に人がひざまずいてる形です。
“危”はさらに、ひざまずく人を加えた字だそうです。
今、世界に、たくさんの“危”が存在しています。忘れてならないのは、
ひざまずく人が、二つ重なっているという事。ひざまずく人に危を加えてはなりません。
本気!サンダーナ 5巻

冬のおわりの季語に「凍蝶(いててふ)」があります。
冬の蝶は、幾日もじっとしています。死んでいるのかと触れると、
“ほろほろ”と舞いあがったり、また、生きているかと思えば、凍死していたり。
今、これを書いている立原は、右小指骨折中です。
まさに「凍蝶」の気分。でも歳時記を、何枚かまくれば、「春」です。
本気!サンダーナ 6巻

右手小指は、まだ前のようには動いてはくれません。
こんなちいさな骨折でさえ不自由を強いられるのに… という想いの中にいます。
ともかくなんとか6巻を描き終えました。
その筋の人に「左手小指じゃなくてよかったですね」と言われました。
本気!サンダーナ 7巻

“メッセージは、本編に籠めました。ですから、この項でしゃべる言葉はありません”
そんな言葉で締めくくるような物語を。と心掛けてきましたが…果たして…
語り終えたのだろうか? そんな問い掛けを自分にしています。
次の言葉が見つかったら、次の本気を描きます。