立原あゆみWeb.

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本気!番外編&2

「本気!番外編」全3巻 少年チャンピオンコミックス

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本気!番外編1 風

<1994年>

子供の頃、風のはじまりはどこにあるのか疑問でした。
どこかで何かが最初の空気を動かします。
それがドミノ倒しの ように伝わってゆくのかな、なんて想っていました。
誰かが美しい行動をすれば、それが美しい風になる。 
何か一歩はじめたいですね。
本気!番外編2 命

<1998年>

この物語を通じて、数多くの人たちが、ドナー登録を してくれました。
現実に、骨髄提供に到った人たちもいます。
数々の尊い想いに立ち会えた事、立原にとっても宝物です。
もう一度、大きな声で、胸の中で反照しよう。 
—私達は、尊い因子を持って生まれた尊い命だ— と。
本気!番外編3 SOS

<1998年>

雪を待ち望んだ事ありませんか。 
朝、ふいに見る雪に うれしい気分になった事ありませんか。 
アイスバーンで 転ぶかもしれないのに、雪かきでムダな労働を
強いられるかもしれないのに、雪どけ道が冷たいのに……。
今でも、雪を臨んでる自分がいたら、あなたは、まだ少年です。

「本気!Ⅱ」全5巻 少年チャンピオンコミックス

本気!Ⅱ 1巻

<1998年>

自分なりにけじめをつけて終わった物語が熱い声援で スタートします。
まちがいに気のついていない国の、まちがいだらけの物語になるかもしれません。 
どうせ、まちがうのなら熱い想いだけは、胸にしまって……。
本気!Ⅱ 2巻

<1998年>

本気という文字の成り立ちを調べてみます。
「本」は木の下部に印をつけて、木の根もとを示した字です。
広く物事の「もと」に使います。
「気」は 米と水蒸気を合わせて、米をたく時に立ち上がる湯気、
転じて、目に見えない動きを さします。 
もとの、見えない動き、本気。
本気!Ⅱ 3巻

<1999年>

“腹ふくるるわざ”満腹が不快だとしたら、今の幸福は不快なのでしょうか。
空腹は食物をおいしくさせます。
心のさみしさは人の想いをより深く感じさせます。
…だとしたら…心が少しだけ飢えていた方がいい? 
少しだけ不幸の方がいい?
本気!Ⅱ 4巻

<1999年>

若者の辞書から“青春”という文字が消えた。そんな事を言う人達がいます。
そんなもの最初からありませんでした。夕日に向かって走る事にしたって、
雪の日に裸足で、恋人のもとへ行く事だって、昔からみんな“ごっこ”だったのです。 
I am a Boy.最初に習うセンテンス。これも存在しない言葉です。
“ぼくは少年です”そんな事言う少年に、あった事ありません。 
青春とは、その青を通り過ぎた人達が、はじめて口にする言葉です。
本気!Ⅱ 5巻

<2000年>

人を殺める事や、欺く事が、人のとる行動でない事くらい、
法で決められなくともわかっています。
歴史上、一度もと言ったのは、他の決め事です。
すべての決め事、その法を操る人たちのためにつくられてきたのです。
“弱者=愚か”という図式は、今も続いています。
君の周囲でさがしてごらん。すべてです。